何歳からでも学べる生涯学習で豊かな人生を!
生きている限り何かを学び続ける「生涯学習」は、本当にやりたい事を選べば、毎日の生活が充実したものになり、生きがいにもつながります。
仕事に活かすことを目的にしている「リカレント教育」に比べ、人生を豊かにすることを目的とする「生涯学習」は、学べる内容や学べる場所も数多くあり、何歳からでも始めることができます。
生涯学習とは何か?
生涯学習とは、英語で「lifelong learning」と表記されるように、人が生涯にわたって何かを学び続けることを指します。
誰かに強いられて行う学習ではなく、自発的意思に基づいて行うことを基本とし、学ぶ内容や方法、学ぶ場所なども自ら選択して行うという特徴があります。
文部科学省が推奨している生涯学習には、「学校教育・家庭教育・社会教育・文化活動・スポーツ活動・レクリエーション活動・ボランティア活動・企業内教育・趣味」など、様々な学習が含まれますが、何を選択するかは、あくまでも個人の自由意思としています。
そして、生涯のうちいつでも学びの機会を得て、学びを活かせる社会を「生涯学習社会」と呼んでいます。
生涯学習で人生が充実し、より豊かに・・・
人生100年時代といわれる今、50代はちょうど中間地点です。
後半の長い人生を漠然と過ごすより、積極的に何かを学ぶことにより、人間として自らを成長させることができます。
学ぶたびに新しい発見があり、知識や経験が増えることはもちろん、目標をクリアした時の達成感や充実感が、より豊かな人生へと導きます。
また、生涯学習を通して講師と親しくなったり、新しい友人ができる機会も多くなるなど、人脈が広がるため、さらに充実した人生になります。
50代からの生涯学習・何を学ぶか
50代からの学びで最も人気があるのが、「英語・中国語・韓国語・フランス語」などの語学です。語学は、趣味として学ぶこともできるほか、ビジネスに活かすこともできます。
アート関連では「音楽・楽器演奏・絵画・イラスト・陶芸・デザイン・手芸」などが人気がありますが、このような学びは趣味として楽しめるほか、副収入を目指すこともできます。
また、IT関連の進歩に合わせて、「パソコン・MOS・CAD・ウェブデザイン・プログラミング」などを学んでおくと、仕事上のスキルアップにつながるほか、フリーランスとして活躍する道も開けて来ます。
ビジネスにつながる生涯学習を目指す方には、「資格取得・経済学・環境学・MBA」などがおすすめです。
その他、純粋に一般教養を身に付けたり、身体を動かすことが好きな方はスポーツ関連の技術を学びながら仲間を作るなど、人脈を拡げることができます。
50代からの生涯学習・どこで学ぶか
最も気軽に学べる場所として、地方公共団体などが主催している「生涯学習センター」や「カルチャーセンター」が挙げられます。
さらに地域に密着した学びの場として、「公民館」や「コミュニティセンター」、「体育館・図書館・文化会館・美術館・博物館」などがあります。
開催される講座やプログラムは、地域ごとに異なるので、地域名を入れて検索するか、お住いの自治体などに問い合わせてみてください。
また、専門分野を本格的に学びたい方は、大学入学を検討してみてください。
大学では、一般入学のほかに社会人を対象とした「社会人特別選抜」「編入学」「科目等履修生」「聴講生・研究生」などの制度がありますが、「夜間部・昼夜開講制」「公開講座」「オンライン講座」「通信講座」などは、働きながら学ぶことも可能です。
文部科学省が推奨する社会人の学びを応援するためのポータルサイト「マナパス」では、全国各地域の大学・高専・専門学校の「学び直し講座情報」を検索できます。
「在学生・修了生インタビュー」のページには、50代・60代の方の声も多数掲載されています。
オンラインで学ぶ生涯学習
大学を始めとする高等教育機関等の講座をオンライン上で誰もが無償で受講でき、講座終了時には修了証も取得出来る「JMOOC(ジェイムーク)」というサービスがあります。
「JMOOC(ジェイムーク)」は、2012年にアメリカで始まった「MOOC」(Massive Open Online Courses)の日本版で、2013年に一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会として設立されました。
講座ジャンルは、「アート・デザイン、健康と医療、コンピュータ科学、自然科学、社会科学、人文科学(心理、歴史、他)、統計・数学、ビジネスと経営」など多岐に渡り、絞り込んで検索することも可能です。
一部の講座では、オプション(有料)として講師に直接教えてもらえる対面学習コースがあります。
また、「ミートアップ」と呼ばれる自主勉強会では、他の受講生と対面で意見を交換したり、お互いに教え合ったりするなどの交流ができます。
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